NoTrain

リモートの実態・見分け方

フルリモートの仕事にはどんな職種がある?ビジネス職の種類となりやすさ

2026/07/19·読了 11分
#フルリモート#職種#在宅勤務#ビジネス職#転職
フルリモートの仕事にはどんな職種がある?ビジネス職の種類となりやすさ

「在宅でできる仕事って、結局エンジニアかデザイナーくらいでしょう」。フルリモートに憧れつつ、そう思ってどこかで諦めている人は多いと思います。プログラミングの経験もないし、絵も描けない。だから自分には縁のない働き方だ、と。

けれど、それはかなりもったいない思い込みです。パソコンとネット環境があれば完結する仕事、つまり顧客とのやりとりや資料づくり、数字の管理といった業務は、ビジネス職にこそ数多くあります。実際に通勤ゼロで働いている人のなかには、エンジニアと同じくらい、あるいはそれ以上に、営業やカスタマーサクセス、マーケティングといった非開発職の人がいます。この記事では、フルリモートで働けるビジネス職にはどんな種類があるのか、そのなかで比較的なりやすいのはどれかを、具体的な仕事内容とあわせて整理していきます。

データで見る、フルリモートのビジネス職の分布

まず、感覚の話ではなく実際の分布から見てみます。NoTrainでは、求人票に「リモート可」と書いてあるだけで信じるのではなく、その企業の採用ページや募集要項の原文にあたって、出社頻度が実際にどれくらいかを一件ずつ確認したうえで掲載しています。その検証を通ったビジネス職のリモート求人が、この記事を書いている時点でおよそ76件。この母集団の職種内訳を見ると、在宅で成立しやすい仕事の輪郭がはっきりしてきます。

いちばん多いのはカスタマーサクセスとカスタマーサポートで、約19件。次いで営業やインサイドセールスが約17件、マーケティングが約13件と続きます。さらにコーポレートや管理部門が約12件、オペレーション系が約9件、そしてプロダクト企画やプロダクトマネジメント系が約6件。つまり、上位を占めているのはエンジニアでもデザイナーでもなく、顧客と向き合う仕事と、社内を回す仕事なのです。

もちろん、この数字はNoTrainの掲載基準を通った求人だけを集計したもので、日本の転職市場全体の縮図というわけではありません。私たちが「出社頻度が明確に低い」と確認できた案件に偏っている点は、あらかじめお断りしておきます。それでも、実際に通勤ゼロで募集がかかっている職種の顔ぶれとして、参考になる分布だと思います。

職種

掲載の多さ(件数の目安)

主な仕事内容

カスタマーサクセス/サポート

最多(約19件)

既存顧客の活用支援、問い合わせ対応、解約防止、オンボーディング

営業/インサイドセールス

多い(約17件)

商談、オンライン営業、見込み客への架電・メール、受注後の引き継ぎ

マーケティング

やや多い(約13件)

広告運用、コンテンツ制作、メール・SNS施策、データ分析

コーポレート・管理部門

中程度(約12件)

人事、労務、経理、法務、総務などの管理業務

オペレーション

やや少なめ(約9件)

業務設計、事務処理、データ入力・管理、社内調整

プロダクト系

少なめ(約6件)

プロダクト企画、要件整理、プロジェクト進行管理

※上記はNoTrainの掲載基準(ビジネス職・出社頻度を原文検証・低出社の案件)で集計した件数であり、市場全体の割合を示すものではありません。

職種別に見る、フルリモートの仕事と向き不向き

分布がわかったところで、職種ごとに中身を見ていきます。同じ「在宅の仕事」でも、求められる動き方や向いている人はかなり違います。

カスタマーサクセス/カスタマーサポート

もっとも求人が多い職種です。SaaSやサブスク型のサービスが増え、契約したあとの顧客に「使い続けてもらう」ことの重要性が高まったことが背景にあります。仕事の中心は、オンラインでの活用支援やチャット・メールでの問い合わせ対応で、顔を合わせずに完結する業務がもともと多い。だからリモートとの相性が非常に良い職種です。人と話すのが苦ではなく、相手の困りごとを丁寧に拾って言葉にできる人、テキストでのやりとりを面倒がらない人に向いています。逆に、対面での雑談から関係を築くのが得意なタイプには、少し物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。

営業/インサイドセールス

「営業は足で稼ぐもの」という時代は変わりました。オンライン商談が定着し、見込み客への最初のアプローチを電話やメールで担うインサイドセールスという職種も広がっています。移動がない分、一日にこなせる商談数は増え、成果も数字で見えやすい。人と話すことにストレスを感じず、断られてもめげずに次へ動ける人、自分でスケジュールを組んで淡々と量をこなせる人に向いています。一方で、周囲の熱気やその場の空気でスイッチが入るタイプの人には、静かな在宅環境が合わないこともあります。

マーケティング

広告運用、コンテンツ制作、メールやSNSの施策、そしてデータ分析。マーケティングの業務は成果物がデジタル上にあることが多く、これも在宅で完結しやすい仕事です。求人数も上位に入ります。数字を見て仮説を立て、施策を回して検証する、という一連の流れを一人で進められる人に向いています。専門性が高い分、まったくの未経験からいきなり主担当を任されるケースは少なめですが、広告運用のアシスタントやコンテンツ制作など、入り口になりやすい業務も存在します。

コーポレート・管理部門

人事、労務、経理、法務、総務といった管理系の職種です。かつては紙の書類やハンコが多く、出社が前提とされてきた領域ですが、クラウド会計や電子契約、労務管理ツールの普及で、在宅でも回せる企業が着実に増えました。正確さと段取りが求められる仕事なので、細かい作業を苦にせず、ルールに沿って着実に進められる人に向いています。ただし、機密情報を扱う都合で「経理だけは出社」といった運用が残る会社もあり、求人ごとの実態確認がとくに大事な職種でもあります。

オペレーション

業務設計、事務処理、データ管理、社内の調整役など、事業を裏側で回す仕事です。定型業務が中心のものから、業務の仕組みそのものを整える企画寄りのものまで幅があります。地味に見えて、リモートワークとの相性は良い領域です。手順を守りながらコツコツ進めるのが得意な人、複数の関係者のあいだに立って交通整理をするのが苦にならない人に向いています。

未経験〜経験者別、なりやすさの目安

では、これらの職種のなかで、比較的入りやすいのはどれでしょうか。一般的な傾向として、なりやすさの目安を整理します。あくまで大まかな見取り図で、企業や個人の経歴によって変わる点はご了承ください。

職種

未経験からのなりやすさ

求められること

カスタマーサポート

比較的なりやすい

丁寧な対応力、テキストでの説明力、基本的なPC操作

インサイドセールス

比較的なりやすい

電話・メールでの折衝力、断られても続ける粘り、数字への意識

オペレーション・事務

ものによる

正確さ、段取り力、ツールへの慣れ

カスタマーサクセス

やや経験が有利

顧客理解、提案力、サポート経験や業界知識

マーケティング

やや難しめ

分析の素養、実務経験や運用スキル、成果の実績

コーポレート(経理・法務等)

資格・経験が有利

専門知識、実務経験、関連資格

一般的にいえば、顧客対応の入り口にあたるカスタマーサポートやインサイドセールスは、前職の職種を問わず挑戦しやすい傾向があります。人と関わる仕事の経験があれば、それを言葉にして伝えられるだけで十分に評価されることもあります。逆に、マーケティングやコーポレートの専門職は、実務経験や資格が効いてくる世界なので、未経験からいきなり在宅の主担当を狙うより、まず経験を積む段階を挟むほうが現実的なことが多いです。

職種の選び方

候補が見えてくると、今度は「自分はどれを選べばいいのか」で迷います。選ぶときの軸は、大きく3つに絞ると考えやすくなります。

1つ目は、これまでの経験を活かせるかどうかです。まったくの畑違いに飛び込むより、前職で培ったものが少しでも接続する職種のほうが、採用のハードルも下がり、入ってからも立ち上がりが早い。接客経験があるならカスタマーサポート、数字を扱ってきたなら経理やオペレーション、というように、地続きの職種を探すのが近道です。

2つ目は、その仕事がリモート適性の高い業務かどうかです。同じ職種名でも、業務の中身が「対面ありき」なのか「オンラインで完結する」のかで、フルリモートの実現しやすさは変わります。たとえば同じ営業でも、店舗への訪問が前提の営業はリモートに向きませんが、オンライン商談が中心の営業なら在宅で成立します。職種名だけで判断せず、日々の業務がどこで行われるのかを見ることが大切です。

3つ目は、需要のある職種かどうかです。求人の母数が多い職種ほど、当然ながら選択肢は広がります。この記事の分布で上位に入っていたカスタマーサクセスや営業、マーケティングは、企業側の採用ニーズが強い領域でもあります。母数の大きさは、それだけ通勤ゼロの一本に出会える確率にも効いてきます。

NoTrainの視点

私たちは、フルリモートというとエンジニアの特権のように語られがちな状況を、ずっともったいないと感じてきました。顧客と話す、数字を管理する、社内を整える。こうしたビジネス職の仕事の多くは、本来オンラインで完結できる要素を数多く抱えています。むしろ「その場にいること」自体が成果に直結しにくいビジネス職こそ、働く場所を自由にしやすい職種だと考えています。

だからこそ私たちがこだわっているのが、出社頻度の原文検証です。求人票の「リモート可」という三文字は、実態としては週3出社から完全在宅までを幅広く含んでしまう、あいまいな言葉です。そこで私たちは、掲載する一件ずつについて、企業の募集要項や採用ページの原文にあたり、実際の出社頻度がどう書かれているかを人の目で確かめています。職種の分布として上位にカスタマーサクセスや営業が並んでいるのも、この地道な検証を通った求人を積み上げた結果です。エンジニア以外のビジネス職で、本当に通勤の少ない仕事を探している人にこそ、この検証済みの一覧が役に立つはずだと思っています。

まとめ

在宅で働けるのはエンジニアやデザイナーだけ、という思い込みは、いったん手放して大丈夫です。実際の分布を見れば、カスタマーサクセスや営業、マーケティング、コーポレートといったビジネス職にこそ、フルリモートの仕事は幅広く存在しています。そのなかで比較的入りやすいのは、顧客対応の入り口にあたるカスタマーサポートやインサイドセールス。専門職はまず経験を積む段階を挟むと現実的です。選ぶときは、これまでの経験と地続きか、業務がオンラインで完結するか、需要のある職種か、の3点で見てみてください。

NoTrainのニュースレターでは、出社頻度を検証した新着のビジネス職リモート求人や、職種選びのヒントを定期的にお届けしています。自分に合う職種を腰を据えて探したい人は、登録して情報を受け取ってみてください。

👉 出社頻度で絞り込めるリモート求人を見る

あわせて読みたい

未経験からフルリモートのビジネス職に転職できる?可能性と現実的な進め方
リモートの実態・見分け方

未経験からフルリモートのビジネス職に転職できる?可能性と現実的な進め方

未経験からフルリモートは無理かもしれない。そんな不安を持つ人へ。いきなり通勤ゼロの正社員は確かに狭き門ですが、道が閉じているわけではありません。自社検証データで現実を直視したうえで、可能性を高める進め方を誠実に整理しました。

2026/07/16·読了 10分
フルリモートで年収は下がる?給与の実態と、下げずに転職するコツ
リモートの実態・見分け方

フルリモートで年収は下がる?給与の実態と、下げずに転職するコツ

在宅勤務にすると給料が下がるのでは、と不安になる人は少なくありません。実際は一律に下がるわけではなく、下がる場合には別の理由が隠れています。年収が下がりやすいケースと下がりにくいケースを切り分け、年収を守ってフルリモート転職するコツを整理しました。

2026/07/22·読了 9分
フルリモートの正社員は本当にある?ビジネス職の実態と探し方
リモートの実態・見分け方

フルリモートの正社員は本当にある?ビジネス職の実態と探し方

フルリモートの求人は業務委託や契約社員ばかりで、正社員はほとんどないのでは。そんな不安に、自社の検証データと具体的な見極め手順で答えます。正社員の完全在宅はちゃんと存在します。ただし求人票の読み方には少しコツが要ります。

2026/07/21·読了 9分

NoTrain

満員電車のない求人を、
毎週メールでお届けします。

フルリモート・柔軟勤務・地方OKの求人を毎週月曜に厳選。
登録1分・完全無料・いつでも解除可。

Substackで無料購読