NoTrain

働き方・キャリア

昇進しても、通勤の憂鬱は消えなかった。

2026/07/28·読了 6分
#昇進#キャリア#通勤#働き方#リモートワーク
昇進しても、通勤の憂鬱は消えなかった。

昇進を目指して、必死に働いてきた。評価されたい気持ちもあったけれど、それ以上に「役職が上がれば、もっと働きやすくなるはずだ」という期待があった。裁量が増えて、自分のペースで動けるようになって、暮らしにも余裕が生まれる。そう信じて、残業も、つらい通勤も耐えてきた。

そして実際に昇進した。肩書きが変わり、責任のある仕事を任されるようになった。けれど、ある朝ふと気づくのです。満員電車に揺られる朝の憂鬱は、役職が上がっても、まったく変わっていない。 それどころか、責任だけが増えて、帰りはむしろ遅くなった。あれ、自分が登ってきた階段は、いったいどこに続いていたのだろう。今日は、キャリアの階段と、暮らしの質の関係について考えてみます。

「登れば楽になる」は、どこまで本当か

私たちは、キャリアの階段を登れば、生活も比例して楽になると、なんとなく信じています。給料が上がり、立場が上がれば、日々のしんどさも減っていくはずだ、と。

たしかに、給料は上がります。裁量が増える面もあるでしょう。でも、よく考えてみてください。昇進は、あなたの通勤時間を1分も短くしてくれません。 部長になっても、課長になっても、満員電車の混雑は同じように襲ってきます。むしろ責任が増えるぶん、朝は早く、夜は遅くなり、通勤の負担はかえって重くなることさえある。キャリアの階段は、収入や地位の階段ではあっても、暮らしやすさの階段とは限らないのです。

ここに、多くの人が気づかないすれ違いがあります。「働きやすくなりたい」という願いを、「出世すれば叶う」という形にすり替えて、ひたすら階段を登り続ける。でも、登った先で待っていたのが、同じ通勤と、増えた責任だったとしたら。願いと手段が、噛み合っていなかったのかもしれません。

収入の階段と、暮らしの階段は、別にある

大事なのは、収入や地位の階段と、暮らしの質の階段は、そもそも別物だと知ることです。この二つは、同じ方向に伸びているように見えて、実は違う軸にあります。

収入を上げたいなら、成果を出し、評価され、昇進していく道があります。一方で、暮らしを楽にしたいなら、必要なのは昇進ではなく、日々の消耗を減らすことです。そして、日々の消耗の大きな部分を占めているのが、通勤です。つまり、暮らしを楽にする最短ルートは、階段を一段登ることではなく、通勤という毎日の重荷を下ろすことだったりします。この二つを混同していると、いくら出世しても「思ったより楽にならない」という感覚が消えません。

もちろん、昇進そのものは価値のあることです。やりがいも、収入も、成長もある。ただ、それを「暮らしやすさ」の手段だと思い込むと、期待とのズレに苦しむことになります。出世は出世として追いかけ、暮らしやすさは別の方法で手に入れる。この切り分けができると、ずいぶん楽になります。

登るほど「場所に縛られる」という逆説

もうひとつ、見落とされがちなことがあります。キャリアの階段は、登るほど働き方の自由が増えるとは限らず、むしろ場所に縛られる場面が出てくることです。

役職が上がれば、対面での会議や意思決定の場に呼ばれる機会が増えます。会社によっては「管理職は出社が基本」という空気があり、部下の手前、率先して出社せざるをえないこともある。転勤や単身赴任を打診されるのも、多くはある程度のポジションに就いてからです。つまり、暮らしやすさを求めて登ったはずの階段が、登った先で「もっと会社にいること」を求めてくる。これは、働きやすさを期待していた人にとっては、皮肉な逆説です。

だからこそ、地位が上がることと、働き方が自由になることを、はじめから別々に設計しておく意味があります。キャリアは追いかけつつ、働く場所の自由は自分で確保しておく。この二つを分けて考えられる人ほど、登った先で「こんなはずじゃなかった」とならずに済みます。

二つの階段は、同時に登れる

うれしいことに、この二つは、どちらかを諦める必要はありません。通勤をなくして暮らしを楽にしながら、キャリアも伸ばしていく。両立は十分に可能です。

通勤のない働き方に移っても、成果を出し、評価され、責任ある仕事を任される道は、これまでどおり開かれています。むしろ、通勤で消耗しない分の時間と気力を仕事に注げれば、成果はもっと出しやすくなるかもしれません。暮らしを楽にすることと、キャリアを伸ばすことは、対立しない。両方の階段を、同時に登っていけるのです。

そのために、収入やキャリアを諦める必要はありません。営業でも企画でも管理職でも、通勤ゼロや週1・週2出社で働ける仕事は実際にあります。ただし、求人票の「リモート可」を額面どおりに受け取らないことです。実際には週の大半は出社が必要で、結局また同じ朝の憂鬱に戻ってしまう、ということもあります。本当に通勤の憂鬱を手放せるかどうかは、出社頻度の事実で確かめる必要があります。

NoTrainは、掲載する求人について、実際にどれくらい出社するのかを募集要項の原文まで確かめています。キャリアも暮らしも諦めたくない人が、その両立を事実にもとづいて選べるようにするためです。

まとめ

昇進すれば働きやすくなる。そう信じて登ってきた階段の先に、同じ通勤と増えた責任が待っていた。それは、収入や地位の階段と、暮らしの質の階段を、同じものだと思い込んでいたからかもしれません。昇進は通勤時間を1分も短くしてくれない。暮らしを楽にするのは、階段を登ることではなく、通勤という毎日の重荷を下ろすことです。そして、その二つは同時に追いかけられます。

キャリアも、毎日の暮らしも、どちらも諦めたくない人へ。NoTrainのニュースレターでは、出社頻度を事実まで確かめたビジネス職のリモート求人を、毎週お届けしています。登る階段を、暮らしやすさにもつなげる一歩として、よければ登録してみてください。

👉 出社頻度で絞り込めるリモート求人を見る

NoTrain

満員電車のない求人を、
毎週メールでお届けします。

フルリモート・柔軟勤務・地方OKの求人を毎週月曜に厳選。
登録1分・完全無料・いつでも解除可。

Substackで無料購読