
有給を取ったのに、疲れが抜けない理由。
せっかく有給を取ったのに、気づけば一日中ぼんやり過ごして終わってしまう。それはあなたの過ごし方が下手なのではなく、日々の通勤で基礎体力がすり減っているせいかもしれません。休みが「回復」で消えていく本当の理由を考えます。
働き方・キャリア

歯医者の予約が取れるのは平日の昼間だけ。役所の手続きも、銀行の窓口も、平日の日中にしか開いていません。子どもの学校の面談、車の点検、宅配便の受け取り。生活していれば、平日の昼間にしか片づけられない用事は、次から次へと出てきます。そのたびに、私たちは有給を使います。半日休みを取り、あるいは一日休みを取り、貴重な有給の残日数を、こうした雑務で少しずつ削っていくのです。
ここで、ふと立ち止まって考えてほしいのです。有給とは、本来、心と体を休めたり、旅行や趣味を楽しんだりするための休暇のはずです。 それなのに、その大切な休みが、病院や役所といった生活の雑務で消えていく。休むための有給が、休みとは呼べない用事で埋まっていく。この不自由さは、実はあなたの働き方が生んでいるのかもしれません。
会社に出社して働く前提だと、平日の日中は完全に拘束されます。オフィスにいる以上、ちょっと抜けて役所に行く、という融通はききにくい。だから、どんなに小さな用事でも、丸ごと半日や一日の休みを取るしかありません。10分で済む手続きのために、半日の有給が飛んでいくということが、当たり前に起きています。
このコストは、ふだんあまり意識されません。有給を使うのは権利だし、仕方ないと思っているからです。けれど、冷静に見れば、これはかなりの無駄です。本来なら休養やリフレッシュに使えたはずの有給が、生活の維持に必要なだけの雑務に消えている。しかも、有給には限りがあります。雑務で削っていけば、いざ本当に休みたいとき、旅行や体調を崩したときのために残しておける日数は、どんどん少なくなっていきます。
理想を言えば、有給は前向きなことに使いたいものです。どこかへ出かける、ゆっくり眠る、家族と過ごす。そういう時間のために取っておきたい。ところが現実には、多くの人の有給が「平日の用事をこなすための予備日」になってしまっています。
「今月は歯医者で半休を使ったから、旅行のぶんが残っていない」。そんなふうに、雑務が休暇を圧迫している。これは、なんだか本末転倒です。生活に必要な用事のために、人生を楽しむための休みが削られている。この構造に気づくと、有給の使い方そのものより、平日の日中に動けない働き方のほうに、問題の根があると見えてきます。用事をこなすたびに罪悪感まじりで有給を申請する、あの小さなストレスも、実は働き方が生んでいるものなのです。
さらに深刻なのは、有給そのものが取りにくい職場にいる場合です。周りに気をつかって申請を言い出しにくい、休むと業務が滞る、上司の顔色をうかがってしまう。そういう職場では、平日の用事のために休みを取ること自体が、大きな精神的コストになります。
用事があるだけでもストレスなのに、そのために休みを申請する気疲れまで上乗せされる。本来は当然の権利であるはずの有給が、使うたびに神経をすり減らすものになっている。この状態が続くと、人は用事を後回しにしたり、体調が悪くても病院に行くのをためらったりするようになります。生活や健康の維持に必要なことまで、働き方のせいで我慢を強いられている。もしそうなら、それは有給の使い方を工夫して解決する話ではなく、平日に動ける働き方そのものを検討したほうが早い、というサインかもしれません。
では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、平日の日中に少し動ける働き方にすればいいのです。在宅で働けると、この問題の多くは解決します。
在宅なら、昼休みや仕事の合間の30分で歯医者に行き、戻ってきて仕事を続けられます。役所の手続きも、宅配の受け取りも、わざわざ一日休まなくても、日常の中でこなせる。もちろん、就業時間中に自由に抜け回っていいという話ではなく、会社のルールに沿って中抜けや時間の調整をする前提です。それでも、用事のたびに丸ごと休みを取る必要がなくなるだけで、有給は本来の「休むための休暇」に戻ります。旅行や休養のために、有給を堂々と使えるようになる。この違いは、日々の生活のゆとりに直結します。
平日の用事に振り回されない働き方に移るために、キャリアや収入を諦める必要はありません。営業でも企画でも事務でも、通勤ゼロや週1・週2出社で働けるビジネス職の仕事は、実際に存在します。ただし、求人票の「リモート可」を額面どおりに受け取らないこと。実際は週の大半が出社で、結局また用事のたびに有給を削る生活に戻ってしまうこともあります。それに加えて、在宅であっても中抜けや時間調整がどこまで柔軟に認められるかは会社によって差があるので、そこも確かめておきたいところです。
NoTrainは、掲載する求人について、実際にどれくらい出社するのかを募集要項の原文まで確かめています。平日の用事に有給を削られる生活から抜け出したい人が、柔軟に働ける仕事を、事実にもとづいて選べるようにするためです。
病院、役所、受け取り。平日昼間にしかできない用事のたびに、私たちは貴重な有給を削っています。本来は休養や楽しみのための有給が、生活の雑務の予備日になってしまっている。この不自由さの根っこには、平日の日中に完全に拘束される働き方があります。在宅で少し動けるようになれば、用事は日常の中でこなせて、有給は本来の休みに戻ります。有給を雑務で削り続ける前に、そもそも用事のために休まなくていい働き方があることを、思い出してみてください。
有給を、ちゃんと休むために使いたい人へ。NoTrainのニュースレターでは、出社頻度を事実まで確かめたビジネス職のリモート求人を、毎週お届けしています。平日の不自由から抜け出す一歩として、よければ登録してみてください。

せっかく有給を取ったのに、気づけば一日中ぼんやり過ごして終わってしまう。それはあなたの過ごし方が下手なのではなく、日々の通勤で基礎体力がすり減っているせいかもしれません。休みが「回復」で消えていく本当の理由を考えます。

若い頃は平気だった満員電車が、40代を過ぎたあたりから妙にこたえる。それは気のせいでも根性不足でもなく、体力の自然な変化です。年々つらくなる通勤を「まだいける」で押し切る前に、働き方のほうを見直す視点を考えます。

起きた瞬間から時間との戦い。朝食、身支度、保育園の準備を同時進行で回し、二人で家を飛び出す。共働きの朝がこれほど戦場なのは、二人とも「決まった時間に家を出る」制約を抱えているからかもしれません。