
フルリモートで働く経営企画・事業企画職は実現できる?仕事内容と求人の探し方
経営企画・事業企画は、データ分析・資料作成・戦略立案・各部署との調整が中心で、成果物がドキュメントで完結するためリモート相性が良い職種です。業務を分解してリモート相性を比較表で整理し、対面が効く場面、向いている人、出社頻度の実態を見抜く求人の探し方まで解説します。
職種別の探し方

「人事は人と接する仕事だから、結局オフィスにいないと務まらない」。そう思って、在宅で働く道を半ばあきらめていませんか。毎朝の満員電車に揺られながら、面接も労務も「対面前提」だと刷り込まれてきた人ほど、その思い込みは強いはずです。
結論から言います。人事は、フルリモートで働ける職種です。オンライン面接が当たり前になり、入退社の手続きや勤怠・給与もクラウドで完結する場面が大きく増えました。実際、リモート前提で人事担当を募集する企業は確実に存在します。
ただし、すべての業務が等しく在宅化できるわけではありません。領域によってリモートとの相性は違い、出社が必要になる場面も残っています。この記事では、人事の仕事を採用・労務・制度企画・人材開発の4領域に分け、それぞれのリモート相性、向いている人の特徴、そして「リモート可」と書かれた求人の実態を見抜く方法までを整理します。
人事職の在宅化を後押ししたのは、ツールの普及です。採用ではオンライン面接ツールや採用管理システム(ATS)が定着し、応募者とのやり取りから日程調整、評価の共有までを画面の中で完結できるようになりました。実際、中途採用では最終面接を除く選考をオンラインで実施する企業が約6割にのぼるという調査もあり(エン・ジャパン調査)、採用の現場は確実にオンラインへ移行しています。労務でもクラウド型の労務管理サービスや勤怠・給与システムが広がり、入社手続きや年末調整といった「紙と押印の山」だった業務がオンライン化しています。
つまり、人事の仕事の多くは「人と会う」のではなく「人に関わる情報を扱い、設計し、判断する」仕事です。情報がクラウドに乗り、コミュニケーションがオンラインに乗れば、物理的なオフィスに縛られる理由は思っているより少ない。これが、人事のフルリモートが現実的になった土台です。
一方で、人事は社内のあらゆる部署とつながり、ときに繊細な話を扱う職種でもあります。だからこそ「どの業務が在宅で完結し、どの場面で出社が要るのか」を冷静に見極めることが、後悔しない転職の出発点になります。
人事とひとくくりにせず、領域ごとに在宅との相性を見ていきましょう。
採用は、人事の中でもとくに在宅化が進んだ領域です。
採用は「いかに候補者と良い関係を作るか」が勝負ですが、その関係づくりは必ずしも対面を必要としません。文章での丁寧なコミュニケーションや、オンライン面接での印象設計が得意な人ほど、在宅で力を発揮できます。
ただし、最終面接や役員面接を対面で行う方針の企業、あるいは候補者を職場に招いて雰囲気を見てもらう文化の企業では、選考の一部で出社が発生することがあります。
労務は地道で正確さが求められる仕事ですが、ツールの進化で在宅化が大きく進みました。
労務はルーティンと締め切りが明確で、一人で集中して進める時間が多い仕事です。この性質は在宅とよく合います。
一方で、出社が要りがちな場面も残ります。たとえば紙での契約書や原本に押印が必要な書類のやり取り、行政機関へ紙で提出する一部の手続き、マイナンバーなど機微な情報を扱う際のセキュリティ要件などです。会社が電子化をどこまで進めているかによって、在宅完結度は大きく変わります。
人事制度の設計、評価制度の見直し、就業規則の改定といった制度企画は、調査・分析・設計・文書化が中心の仕事です。資料を作り、関係者とオンラインで議論し、合意形成を重ねていく。この流れは在宅と非常に相性がよい領域です。
ただし、制度は経営層や現場のキーパーソンとの密な合意形成が成否を左右します。意思決定に関わる重要な議論を対面で行いたいという企業も多く、要所で出社や対面ワークショップが入ることはあります。
研修や育成、組織づくりを担う人材開発は、企画やオンライン研修の運営は在宅でこなせます。一方で、対面での集合研修やワークショップ、現場に入り込んで空気を感じ取る組織開発の場面では、出社や出張が発生しやすい領域です。4領域の中では、ハイブリッド型になりやすいと考えておくとよいでしょう。
フルリモート人事を目指すうえで大事なのは、「在宅でできること」だけでなく「出社が要りがちな場面」を先に把握しておくことです。代表的なのは次のような場面です。
これらは「フルリモートが不可能」という意味ではありません。多くは会社の制度設計次第で在宅化できる部分です。だからこそ、求人を見るときに「自社の業務をどこまで電子化しているか」を確認することが、実態を見抜く鍵になります。
ここがNoTrainがいちばん大切にしているところです。求人票に「リモート可」「在宅勤務あり」と書いてあっても、その中身は会社によってまるで違います。週1出社の「リモート可」もあれば、月1回の全社会議だけ集まる実質フルリモートもあり、入社後しばらくは出社が前提という「リモート可」も存在します。言葉だけを信じて転職すると、「思っていたのと違う」が起きてしまう。
私たちは、求人を「リモート可かどうか」ではなく出社頻度の実態で見ます。通勤ゼロなのか、週1なのか、週2の出社が前提なのか。求人原文に書かれた出社条件を一件ずつ確認し、その独自の軸で整理しているのは、満員電車のないキャリアを本気で実現するためです。
そして、もうひとつ伝えたいことがあります。「人と接する仕事=出社」という発想は、もう古い前提です。人事こそ、情報設計とコミュニケーション設計の専門職。働く場所を変えても価値は落ちません。むしろ通勤に消えていた時間とエネルギーを、候補者一人ひとりとの対話や、より良い制度づくりに振り向けられる。出社をあきらめの理由にするのではなく、根本から働き方を変える。それが私たちの考える解決です。
人事のフルリモート求人を選ぶときは、次の観点で実態を確かめてください。
最後に、向き不向きを整理します。フルリモート人事に向いているのは、こんな人です。
逆に、対面の雑談からヒントを得るのが得意で、その場の空気で動きたいタイプの人は、フル在宅より要所で出社できるハイブリッド型のほうが力を発揮できることもあります。どちらが優れているという話ではなく、自分の強みが活きる環境を選ぶことが大切です。
人事はフルリモートで働ける職種です。採用も労務も制度企画も、その多くが在宅で完結する時代になりました。出社が要りがちな場面は残りますが、それは会社の電子化と制度設計しだいで、確実に減らしていけます。大事なのは、「リモート可」の言葉を鵜呑みにせず、出社頻度の実態まで確かめて選ぶこと。それさえできれば、通勤に縛られない人事のキャリアは、もうあなたの手の届くところにあります。
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経営企画・事業企画は、データ分析・資料作成・戦略立案・各部署との調整が中心で、成果物がドキュメントで完結するためリモート相性が良い職種です。業務を分解してリモート相性を比較表で整理し、対面が効く場面、向いている人、出社頻度の実態を見抜く求人の探し方まで解説します。

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