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子どもの長期休み・急な休校、仕事はどうする?在宅勤務という備え

2026.08.22·読了 9分
#子供#長期休み#学級閉鎖#在宅勤務#両立
子どもの長期休み・急な休校、仕事はどうする?在宅勤務という備え

朝、子どもが「なんだか熱っぽい」と言う。学校から「学級閉鎖になりました」と連絡が来る。夏休みが始まって、平日の日中に家に子どもがいる日が一カ月以上続く。そのたびに頭をよぎるのは、「今日の仕事、どうしよう」です。会議はどうする、あの締め切りは、また休みをもらうのか、と段取りが一気に崩れていきます。

こうした「予測できない子の在宅」がつらいのは、たいていの場合、仕事を丸ごと休むか、誰かに預けるかの二択を迫られるからです。通勤する働き方だと、出社できない時点でその日は実質まるまる休みになりがちです。ここで結論を先に言っておきます。在宅勤務は、この二択の「間」に選択肢を生む備えになります。ただし、在宅なら子どもを見ながら普通に働けるという意味では、まったくありません。効く部分と効かない部分を、正直に分けて整理していきます。

なお、保育園のお迎えや日々の家事といった「日常の両立」についてはリモートワークと育児の両立で扱っています。この記事は、夏休みや急な休校、学級閉鎖、子の発熱といった「非日常のイベント」に軸を絞ってお話しします。

子どもの休みが仕事を直撃する場面

子どもの在宅が仕事に響く場面は、大きく分けて三つあります。

一つ目は、夏休みや冬休みといった長期休みです。あらかじめ日程が分かっているぶん備えやすい一方で、期間が長いのが厄介です。一日二日ならなんとかなっても、一カ月単位で続くと有給休暇はすぐ底をつきます。学童に入れていても、お弁当づくりや送り出しで午前中がまるごと削られる日は少なくありません。

二つ目は、急な休校や学級閉鎖です。インフルエンザなどの感染症が広がると、前日の夕方や当日の朝に「明日から数日間、学級閉鎖です」と連絡が来ます。予定を組む余裕がまったくないまま、翌朝から子どもが家にいる状態になります。しかも子ども自身は元気なので、家で退屈して親に話しかけ続けます。

三つ目は、子ども本人の発熱や体調不良です。これは前触れなく起きて、しかも何日続くか読めません。保育園や学童は熱がある子を預かってくれないので、預け先という選択肢そのものが消えます。

これらに共通するのは、「休むか預けるか」の二択を、準備の時間がないまま突きつけられるという構図です。通勤前提の働き方だと、出社できない=その日は稼働できない、とみなされやすく、二択の片方(丸一日休む)に寄りがちになります。休みが続けば有給が減り、職場への気兼ねも積み重なっていきます。

まずは、それぞれの場面で具体的に何が困り、在宅だとどう対応の幅が広がるのかを見てみましょう。

子の休みで起きる困りごと

在宅での対応

長期休みで有給が足りず、休みきれない

日中は学童や預け先に頼りつつ、送り出し後や合間に働けるので、丸ごと休む日を減らせる

急な休校で当日は出社できない

通勤しない前提なので、家で子がいても最低限の稼働を回し、全休を回避できる

子の発熱で預け先が使えない

そばで看病しながら、子が眠っている時間帯にメール返信や軽い作業を進められる

会議や打ち合わせを休めない

移動がないぶん、静かな時間に合わせて短時間だけ抜けて対応しやすい

昼食づくりで日中が細切れになる

中抜けして支度し、その分を朝や夜に振り替えて帳尻を合わせられる

職場への気兼ねで休みを言い出しにくい

「今日は在宅で対応します」と伝えられ、全休よりハードルが下がる

こうして並べると、在宅は困りごとを消すわけではなく、対応できる「幅」を広げているだけだと分かります。日常の両立の工夫とあわせて考えると、非日常のイベントにも動きやすくなります。

在宅は「全部休む」か「全部働く」の間をつくる

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。

通勤する働き方だと、選択肢は「出社して全部働く」か「休んで全部子どもを見る」かの二つに寄りがちです。子どもが家にいれば出社できず、結果として丸一日の休みになります。ところが在宅勤務だと、その両極の間に中間の選択肢が生まれます。そばにいながら最低限の仕事を回す、必要な時間だけ中抜けする、移動時間がないぶんを朝晩に振り替える、といった調整ができるようになるのです。

たとえば子が発熱した日でも、看病の合間に急ぎのメールだけ返す、午後の会議一本だけ出て残りは翌日に回す、といった動き方ができます。丸一日ゼロだったはずの稼働が、三割でも五割でも動けば、有給の消費も職場への負い目もずいぶん軽くなります。移動時間がないという一点だけでも、対応の融通は大きく変わります。

ただし、ここで正直に認めておかなければならないことがあります。在宅でも、子どもを見ながら同時に集中して働くことは基本的にできません。元気な子は数分おきに話しかけてきますし、目を離せば危ないこともします。その横で込み入った資料をつくったり、集中して考えたりするのは現実には無理があります。同時進行を前提にすると、仕事も看病も中途半端になり、親自身が消耗するだけです。

だから在宅が効くのは、あくまで「集中時間をどこかで確保できる」ことが前提になります。子が眠っている時間、動画や遊びに集中している短い時間、パートナーと交代できる時間。そうした細切れの集中時間をかき集めて回すイメージです。そして長期休みのように期間が長い場合は、在宅だけで乗り切ろうとせず、学童や預け先との併用を前提に組むのが現実的です。放課後や長期休みの預け先をどう確保するかは、それ自体が大きなテーマで、「小1の壁」で退職する前にでくわしく取り上げています。在宅は預け先の代わりではなく、預け先と組み合わせてはじめて力を発揮する備えだと考えてください。

長期休み・急な休校に備えておきたいこと

在宅という選択肢を活かすには、事前の備えがものを言います。急に子が家にいる状態になってから慌てないよう、落ち着いているうちに準備しておきたいことを整理します。

備えておきたいこと

ポイント

預け先の確保

学童や一時預かり、ファミリーサポートなどを長期休み前に登録しておき、在宅と併用できる状態にする

集中時間の設計

子が寝ている時間や集中している時間に、外せない会議や重い作業をまとめる段取りを決めておく

パートナーとの分担

「家にいるほうが見る」で片方に偏らないよう、時間帯で交代する取り決めを先に共有する

職場との合意

急な休校時に在宅へ切り替えてよいか、非同期でどこまで進めてよいかを、平時に上司と確認しておく

仕事の優先順位づけ

子の在宅日は「その日必ずやること」だけに絞り、後ろ倒しできる作業を前もって仕分けておく

とくに大事なのは、いちばん下の「在宅日はやることを絞る」という発想です。子がいる日に平常どおりの量をこなそうとすると必ず破綻します。最低限を回せれば上出来、と割り切っておくほうが、結果として仕事も家庭も崩れません。

「本当に在宅で働ける会社か」を確かめる

ここまで在宅勤務を子の休みへの備えとして説明してきましたが、大前提が一つあります。いざという時に在宅へ切り替えられるかどうかは、結局のところ会社の制度と実態しだいだということです。求人票に「リモート可」と書いてあっても、実際には基本は出社で、在宅は特別な申請が必要というケースは珍しくありません。それでは、急な休校の朝に「今日は在宅で」と言える備えにはなりません。

だからこそ、会社選びの段階で出社頻度の実態を確かめておくことが、子育て世帯にとっては切実に効いてきます。週にどれくらい出社が必要なのか、在宅は日常的に使える制度なのか、急な事情での切り替えが認められている雰囲気なのか。ここを曖昧にしたまま入ると、「リモート可のはずが、いざという時に使えない」という状態に陥りかねません。

NoTrainでは、この「リモート可の実態」を人の目で確かめることを大切にしています。掲載している求人は、募集ページの原文にあたって出社頻度の記述を一件ずつ確認しており、現時点で扱っている約76件のうち、通勤ゼロ(フルリモート)で働けるものはおよそ9割を占めます。これはあくまでNoTrainの掲載基準を満たした求人の集計であって、世の中の求人全体の比率を示すものではありませんが、「本当に在宅で働けるか」を先に検証したうえで並べている点は、子の休みに備えたい人にとって意味があるはずです。

子どもの長期休みや急な休校がつらいのは、休むか預けるかの二択を、準備なしに迫られるからでした。在宅勤務は、その二択の間に「そばにいながら最低限を回す」「中抜けする」といった中間の選択肢をつくってくれます。ただし子守と仕事の同時進行は無理があり、集中時間の確保と預け先との併用が前提です。そのうえで、いざという時に在宅へ切り替えられる会社を選んでおくこと。この二つがそろってはじめて、子の休みに振り回されにくい働き方に近づきます。

会社を選ぶ段階から出社頻度で絞り込めれば、「急な休校の朝に休むしかない」場面はぐっと減らせます。

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