
お役立ち・ノウハウ
リモートワークが多い業界・少ない業界|在宅しやすい業界の見つけ方

「うちの業界って、そもそもリモートで働けるの?」。転職や働き方を考え始めたとき、多くの方が最初に引っかかるのがこの疑問です。IT企業なら在宅が当たり前そうだけれど、自分がいる業界はどうなのか。周りを見渡しても出社している人ばかりで、なんとなく「うちは無理そうだ」とあきらめてしまう。そんな声をよく聞きます。
先に結論からお伝えします。リモートワークのしやすさには、たしかに業界ごとの傾向があります。成果物がデジタルで完結し、仕事の多くがオンラインで回る業界ほど在宅はしやすくなります。一方で、モノや人と物理的に向き合う比率が高い業界は、どうしても出社が前提になりがちです。ただし、ここで立ち止まってほしいことがあります。業界はあくまで「傾向」であって、それだけでリモートの可否が決まるわけではありません。同じ業界でも会社によって方針は大きく分かれますし、対面が中心の業界にも在宅しやすい仕事は存在します。この記事では、業界ごとの傾向を整理したうえで、最後は「業界×職種×個社」の三つで見るという現実的な見つけ方までをお伝えします。
リモートワークが多い業界の傾向
まず、在宅しやすい業界に共通する軸を押さえておきましょう。ポイントはシンプルで、仕事の成果物がデジタルで完結し、コミュニケーションがオンラインで置き換えられる業界ほど、リモートワークは広がりやすいという点です。物理的な設備や在庫、対面の接客がなくても価値を届けられる仕事は、働く場所を選びにくいのです。
この軸で見ていくと、傾向として在宅しやすいと言われる業界がいくつか浮かびます。IT・Web・SaaSの領域は、開発だけでなく営業やカスタマーサクセス、マーケまで含めてオンライン前提の文化が根付きやすい業界です。人材業界も、求職者や企業とのやり取りがオンライン面談やチャットで完結しやすく、在宅と相性がよい傾向があります。コンサルティングや士業のように、知識と資料そのものが商品になる仕事も、成果物がデジタルで残るため場所に縛られにくい面があります。広告・マーケティングやメディア・出版といった、企画や制作・編集を中心とする業界も、オンラインで進めやすい業務が多い傾向です。
ただし、ここで挙げた業界も「その業界なら必ずリモートできる」という保証にはなりません。あくまで、業務の性質上オンラインに寄せやすい会社が比較的多い、という程度の話です。同じIT企業でも、セキュリティ要件や顧客との関係から出社を重視するところはありますし、コンサルでもクライアント常駐が前提の案件は少なくありません。傾向は入口として役立ちますが、そこで判断を止めないことが大切です。
一方、対面や現場での作業が価値の中心にある業界は、どうしても出社比率が高くなります。製造や建設のように現場やラインが必要な仕事、小売・飲食・宿泊のように店舗での接客が前提の仕事、医療・介護のように人と直接向き合うことが不可欠な仕事などです。金融も、店舗窓口や対面営業の部分では出社が多く残る一方で、本部機能では在宅が進むなど、同じ業界の中でも濃淡があります。対面比率が高い業界は「リモート不可」なのではなく、リモートしやすい仕事の割合が相対的に小さい、と捉えるのが正確です。
下の表は、あくまで傾向としての整理です。個別の会社や部署によって実態は変わる前提で、参考程度にご覧ください。
業界の例 | なぜそう言われるのか(傾向) |
|---|---|
IT・Web・SaaS | 成果物がデジタルで完結し、オンライン前提の文化が根付きやすいため在宅しやすい傾向 |
人材・コンサル・士業 | 面談や資料作成が中心で、知識と情報がそのまま価値になり場所に縛られにくい傾向 |
広告・マーケ・メディア | 企画・制作・編集をオンラインで進めやすく、在宅と相性がよい業務が比較的多い傾向 |
製造・建設 | 現場やラインでの作業が価値の中心にあり、出社・常駐が前提になりやすい傾向 |
小売・飲食・宿泊 | 店舗での接客が仕事の核にあり、対面比率が高くなりやすい傾向 |
医療・介護・金融の一部 | 人と直接向き合う場面や窓口業務が多く、対面が前提の仕事が残りやすい傾向 |
対面業界でも在宅しやすい仕事はある
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。「うちは対面の業界だから在宅は無理」と、業界だけで自分の可能性を閉じてしまうのは、もったいない判断です。なぜなら、どんな業界にも、直接の対面を必要としないバックオフィスや企画・管理の仕事があるからです。
たとえば製造業でも、工場のラインは現場が必要ですが、経理・人事・法務・情報システム・マーケティング・企画といった本部機能は、業務の性質としてはオンラインで進めやすいものが多くあります。小売業でも、店舗スタッフは出社が前提でも、EC運営やバイヤー、販促企画、コーポレート部門には在宅しやすい仕事が含まれます。医療や介護でも、現場のケアそのものは対面が不可欠ですが、それを支える事務・請求・広報・採用といった部門は在宅と両立しやすい余地があります。
つまり、業界の「対面/非対面」と、職種の「在宅しやすさ」は別の軸として分けて考えるのが正解です。対面比率の高い業界であっても、その中で自分の職種がオンラインに寄せやすいものであれば、在宅の可能性は十分に残ります。逆に、在宅しやすいと言われる業界でも、顧客常駐や店舗運営に近い職種であれば出社が前提になることもあります。
この「職種の軸」については、別記事で詳しく整理しています。営業・企画・マーケ・コーポレートといったビジネス職ごとに、在宅しやすい仕事の傾向と見つけ方をまとめていますので、自分の職種から可能性を探りたい方はリモートワークができる職種一覧もあわせてご覧ください。業界の傾向と職種の傾向、この二つを重ねて見ることで、ぐっと現実的な判断ができるようになります。
業界を見るときは、業界名のイメージだけで決めつけず、次のような観点で一段掘り下げてみてください。
確認したい観点 | 見るポイント |
|---|---|
その業界の主業務 | 現場・店舗・対面が価値の中心か、それともデジタルで完結する仕事が多いか |
自分の職種の位置 | 現場側の職種か、バックオフィスや企画など在宅に寄せやすい職種か |
会社の規模や成り立ち | 新しく生まれた会社か、歴史ある会社か。制度が柔軟に更新されているか |
制度の実態 | 「在宅可」が全社員向けか、一部の職種・条件に限られていないか |
出社の頻度 | 完全在宅か、週何日かの出社が前提か。求人票と面接で確かめられるか |
結局は「個社の実態」で決まる
ここまで業界と職種の傾向を見てきましたが、最後にもっとも大事な軸をお伝えします。同じ業界・同じ職種でも、リモートで働けるかどうかは、突き詰めれば一社一社の方針で分かれます。在宅しやすいと言われる業界の中にも毎日出社の会社はありますし、対面中心の業界の中にも柔軟な会社はあります。だから、傾向で当たりをつけたら、最後は必ず個社の実態を確かめる。この順番が現実的です。
問題は、求人票に書かれた「リモート可」という言葉の中身が、会社によってバラバラなことです。完全在宅を指すこともあれば、週に何日かの出社が前提のこともあり、そもそも一部の職種だけが対象という場合もあります。だからこそ、求人票の言葉を鵜呑みにせず、出社頻度を具体的に確かめる姿勢が欠かせません。どこで、どうやって本当に在宅できる求人を探すかについては、フルリモートのビジネス職求人はどう探す?で手順を具体的にまとめていますので、探し方で迷っている方はこちらを参考にしてください。
私たちNoTrainは、この「言葉と実態のズレ」を埋めるために、掲載している求人の出社頻度を求人票の原文にあたって一件ずつ確認しています。現時点で確認できているのは約76件で、そのうち通勤ゼロで働ける求人はおよそ9割を占めます。ただし、これはあくまで私たちの掲載基準を満たした求人を集計した数字であって、世の中全体の業界別リモート比率を示すものではありません。それでも、業界のイメージだけでは見えてこない「この会社は本当に在宅できるのか」という一次情報を、人の目で確かめてお届けすることには意味があると考えています。
最後に、この記事の要点を整理します。リモートワークのしやすさには業界ごとの傾向があり、IT・人材・コンサル・広告などは在宅しやすく、製造・小売・医療などは対面比率が高めです。ただし業界はあくまで入口の傾向であり、対面業界にもバックオフィスなど在宅しやすい仕事はあり、在宅しやすい業界にも出社前提の会社はあります。だからこそ、業界の傾向で当たりをつけ、職種の軸で自分の可能性を確かめ、最後は個社の出社頻度の実態で見極める。この三段構えが、遠回りに見えて確実な見つけ方です。業界名だけで自分の働き方をあきらめないことが、選択肢を広げる第一歩になります。
あわせて読みたい
この記事に関連する求人
人材業界経験を次の武器へ。企業の採用課題を解決する法人営業募集
セールス経験者正社員株式会社LASSIC ・ HR・人材
400〜900万「原則フルリモート または東京本社または鳥取本社のいずれか」
全国どこからでも働ける!人材事業のインサイドセールスメンバー募集!
セールス経験者正社員株式会社LASSIC ・ HR・人材
465〜750万「原則フルリモート または東京本社または鳥取本社のいずれか」
人材業界の経験を次のステージへ|地方×IT人材支援に挑む法人営業
セールス経験者正社員株式会社LASSIC ・ HR・人材
400〜900万「原則フルリモート または東京本社または鳥取本社のいずれか」
柔軟な働き方で人生をときめかせるキャリア支援を。キャリアアドバイザー職
コンサルティング経験者正社員株式会社シンシア・ハート ・ HR・人材
非公開「フルリモート(在宅)対応可」

